2018年6月 3日 (日)

相模川流域ジオツアー入門

平塚博物館主催のジオツアー「第1回 秦野盆地の地形と地層」に当たったので、行ってきました。
秦野駅に集合したのは25人ほど。
申込が40人をこえていたそうなので、ちょっと申し訳ない気もします。

秦野駅は川沿いですぐに北側の山に向かって斜面になっています。
その斜面の途中にかつての鉄道駅の跡地がありました。二宮~秦野を往復していた軽便鉄道といったそうです。
ここに鉄道が通っていたことも知らなかったのですが、最初は絹、次に煙草を作って二宮まで人とモノを運んでいたんだそうな。
そういえば、秦野駅のお祭りに「煙草祭り」というのがありますね。
イオンは煙草工場の跡地なんだとか。

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イオンの屋上からは秦野の地形がよく見えます。
北側の山に南側の大磯丘陵。丹沢からでてきた北西-南東に流れる水無川で扇状地が作られています。
扇状地でボーリングを掘ったのですが、扇状地堆積物の深さが300m以上あったとかで、ただの扇状地ではないとのこと。
断層による影響だとは思われていますが、上部の箱根火山や富士山からの火山堆積物でほぼ覆われてなかなか調査がはかどらないのだとか。

次に少し北側に流れる葛葉川を歩きます。
ここの河原の壁面には火山灰と河床堆積物との互層がみられ、年代と割り出しているとのこと。
主に12~10万年前の地層だそうです。
そのうちの一つがPm-1。御岳山からの火山噴出物です。

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この露頭から少し300mほど上流にいくと、火山灰層は見られずに河床礫層のみの地層になります。ほんの少し離れただけなのに、かなりの違いです。
火山灰は陸上では地形の形状に合わせて積もるので単純には言えませんが、堆積した後大きな変動をうけて傾いたのは確かなようです。 

くずはの家の広場でお昼にしました。
この施設は、顕微鏡や石、はく製などが置いてあり、触れます。
とくに本物のはく製の皮で作ったぬいぐるみと丹沢石コレクションは必見!
ちなみに、ボーリングコアの一部もおいてありました。(扇状地堆積物抜いた時のかな?)

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午後は、配水場跡地をみながら、市役所までのかつての水路の跡をたどってみます。
今でこそ飲み水としては利用できないでしょうが、明治時代に水の少ない扇状地の土地に水をなんとかいきわたらせようとした先人のパワーを感じます。

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最後は秦野駅南側周辺。この辺は扇状地の末端近くでもあるので、湧水が多いようです。
街中に流れる水路も湧水を利用しているのだとか。

今泉名水公園はそんな湧水が湧き出る箇所の一つ。
かなりの水量が噴出しているとのことです。
湧水が湧き出るところを見たかったのですが、そろそろ季節も夏にむかってきているためか、だいぶ池のなかの植物も増えてきて、はっきり沸いている箇所は見られませんでした。

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暑かったので、すこし短縮して9:00~16:00のジオツアーですが、なかなか見ごたえあって面白かったです。
歴史も知っていると、街歩きするときにさらに面白そうですね。

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